〜episode 3〜 友達を友達だと思うな!? 裏切りの果てに学んだもの 〜アイルランド留学編〜
” 世の中に悪い人なんていない ” が僕のモットー。
この記事でこのストーリーも3つ目に差し掛かった。
こんなに長く書くつもりはなかったけど、
いざ自分の経験を事細かく話そうとしたら、言いたいことは止まらない。
それでも噛み砕いて、わかりやすく伝えていこうと思う。
そうすることで、僕と同じような嫌な経験を回避できる人も出て来るだろうし、
そうであってほしいと願っています。
前の記事を読んでない方は ↓ コチラ
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どっちも1、2分で読み終わるようにしてあります。
Episode 3
20ユーロの要求を断って以来、彼からの連絡はしばらく途絶えていた。
頭の片隅には彼の事は残っていたが、
日々の喧騒に疲れてきていた僕に、わざわざ携帯を開いて彼にメッセージするなんて気力はこれっぽっちも残っていなかった。
彼との通信が途絶えて、1ヶ月ほどが過ぎた。
友人との帰り道、僕の携帯の着信アラームが僕らの会話を遮るように鳴り響く。
彼だ。
いつぶりだろう。
"そろそろ会ってもいいんじゃないか? " という思いと、
誘いの連絡を期待に胸を膨らませ、携帯を開く。
彼からのメッセージはこうだった。
『久しぶりだね!最近はどう? ところでお願いがあるんだけど、僕のこと1ヶ月面倒見てくれないかな?』
『お金がなくて、ご飯も食べられない。1ヶ月分の食費だけでいいから、まかなってくれよ。』
驚愕だった。
ただ、本当に彼はご飯が食べられないんじゃないかって、そう懸念していた。
あいにく、僕にそんな余裕はなかったし、断るしか他なかった。
『ごめん。この間も言ったけど、僕も困ってるんだ。力にはなれないから、他の友人に当たって見てくれるかな?』
そう言うと、彼からの返信は既読のまま、途絶えた。
それからまた数週間が過ぎ、彼から連絡が入った。
『今寝るところがないんだ。君は今一人暮らしだろう?泊めてくれないかな?』
と。
僕の知る限り、彼は悪い人では無かった。
だからこそ、これまで断り続けた罪悪感と、まだ残っている一握りの友情に身を任せ、決断する。
『泊めるだけならいいよ。20:00頃、うちに来なよ。』
彼は時間通り現れ、
僕の部屋で、最近はあーだ。こーだの話をして、彼は僕のベッドで眠りにつく。
(僕は床で寝た。これが日本人のおもてなしの心なのか?笑)
翌日の夕方過ぎ、彼は僕の家を出た。
『またよろしく!』
と言って、僕に背を向け、去って行った。
更に一週間後、彼から、これで僕たちの最後となる一通のメッセージが届く。
『よう!また泊めてくれないかな?いや、やっぱり生活が苦しいから、1ヶ月200ユーロでいい。貸してくれよ。』
僕はこう答える。
『いや、無理だって言ったじゃん。他の人に当たってくれよ。』
そう言うと彼は、
人が変わったようにこう答えた。
『信じられない。こっちが困ってるのに君は助けてくれないなんて。
まあ、いい。
最初から君とは友達でもなんでも無かった。
じゃあな。。。。』
これが僕と彼の最後のやりとりだ。
僕はいまだに葛藤する。
彼は本当に苦しんでいたのか?
それとも最初からお金を目的にやっていたのか?
答えは彼にしか分からない。
ただ僕に言えるのは、どんな人だって、近づいて見ないと分からないこともある。
日本にいる間は極めて少ないケースかもしれないけど、友人だと思っていた人が、お金のためだけに交友を結んでいることもある。
と言うことだ。
信じられない人もいるかもしれないが、信用はお金で買える。
友人だって、お金で買える世の中だ。
ただ、そんな世の中だと知った上で、こちらから積極的に人に接し、
その人をいい人にするか、悪い人にするかはあなた次第。
ただ、その上で、お金で動いている人間がいることも忘れてはいけない。
ただバカ正直に、” 世の中に悪い人はいない ”
という前提を持って人と接するのは、一つの正解だと僕は思う。
僕がそうだから。
そこからどうしていくかは あなた次第。
長くなりました! これでこのストーリーは終わりです!
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次回もお楽しみに!
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*1:ではまた!